展覧会

SHINPEI NAKAYA SOLO EXHIBITION “EXPLORER”

2020.1.29(水)~ 2.11(火)

グラフィックデザイナー、アートディレクターとしてメディアを問わず幅広い制作活動を行う中屋辰平。2018年にグラフィック作品の初個展「三途/三〇」を開催。2019年にインターネット地図サービスのエラー画像を集めた写真集「Street Privacy」を出版。
本年は2度目の個展となるグラフィック作品展「EXPLORER」を東京カルチャーリサーチにて開催します。

中屋辰平はこれまでの個人制作において、コンピュータ上で起きる偶発的なエラーに着目し、デジタルツールのエラーと自身のグラフィック表現やアイデアとを組み合わせてアナログ媒体に落とし込む作品表現を行ってきました。

本展「EXPLORER」で展示される作品は、様々な都市の交差点で行き交う人々の写真を撮影し、その後モニターに表示したそれらの写真を一眼レフのマクロレンズによって物理的にクローズアップ・トリミングし、ポートレート写真を撮影するという手法を試みた作品です。

東京都心での生活を続ける中屋は、自身の生活と、作品表現との結びつきを考える中で、都市の交差点で偶然その場所に大勢の人々が集まり、それぞれが全く違う目的を持ってその地を様々な方向に歩んでいる。ということを改めて意識し、ミクロとマクロの視点の行き来をすることに面白みを感じ、作品制作をすることを考えました。

グラフィクデザイナーとしての自身の身体性をともなうデジタルツールの表現として、モニターの再撮影という手法に行き着き、作品に描かれているモニターのRGBによる光の粒の集合は、個人の情報のディテールを限りなく削ぎながらもその人一人一人の個性を掻き立てる要素となっています。そうして出来上がった写真は、コンピュターのウィンドウのように重ねて組み合わされたパネル作品として表現しています。サイズの違うパネルの組み合わせは、鑑賞者と作品との距離によって人物が浮かびあがったり、ただの粒の模様に見えたりと変化を与える役割を持って、視点の行き来を鑑賞者自身が身体的に感じられるものになっています。


中屋 辰平

1988年東京都足立区綾瀬生まれ。武蔵野美術大学卒業後、デザイン事務所・ハンサム株式会社を経てフリーのグラフィックデザイナー/アートディレクターに。2019年、グラフィックデザイナーのGUCCIMAZEと共同でWEBストア「ZA」を開設。 近日、デザインにまつわる会社「ハロ」を設立予定。
http://haro.tokyo


東京カルチャーリサーチとは
絶え間なく変化する東京のカルチャーシーンを発見・研究し、その紹介をする小展示スペースです。東京が生み出すカルチャーの中でも、特にマンガ、ゲーム、アニメ、メディアアート等を深く掘り下げ、「東京シティビュー」としての独自リサーチとセレクションに基づき「東京の文化的特異点」を感じる作品を不定期で展示していきます。

主催
中屋 辰平、東京カルチャーリサーチ
企画
株式会社ツドイ
協力
Samon inc.
基本情報
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